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 時は平安。

 1156年、平清盛と源義朝の活躍により保元の乱で崇徳上皇に勝利した後白河天皇は京より遠く離れた天露(てんろう)と言われる地に都を移していた。

 天露の守護を任されていたのが平氏源氏だが評価されるのは平氏ばかり全く評価されない源氏は1159年にある行動に出た。

 当時の国の政を行っていた信西入道の首を取り王家に謀反を起こした。それこそが平治の乱。だが源氏の謀反は平氏によって阻止されこの世の天下は平氏となったが……。

 悪政を働いた平氏の時代は長く続かず東国武士を集結させた源氏連合軍により1185年壇ノ浦の戦いで平氏は源氏に敗れそれ以降平氏の名が世に出ることは二度々無かった。

 

 そして現代。

 2009年天露(てんろう)では二つの組織が日々交戦を繰り広げていた。一つは天露を拠点にして活動する。極道一家、旧源氏天道組。もう一つは全国で勢力を伸ばす旧平氏西園寺財閥

 1000年の時を経て再び源氏VS平氏の戦いが幕を開けていた。日々死闘を繰り広げる平氏源氏に政府も黙っては居なかったが”呪い”と言われる妙な力を使う平氏源氏を前にして政府も指を銜えて見ていることしか出来なかった。……だが平氏源氏も知らなかった。”呪い”と言われる力の本当の恐ろしさを。呪いは人間風情に操れるほど軟な力

ではないと彼女達は笑った。

 

 

 

 

 

 

 

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